「ひゅっ、は、」
喉がおかしな音を立てている。どうやら穴が開いたらしい。
ボタボタとなかなかの量の紅い液体が零れていった。…ああ、これは血液か。
あとの処理が面倒臭い。
「ッ、ごほ、…」
とりあえず脳に酸素がいかないのは勘弁して欲しい。ぼんやりする。
右手で喉の穴を押さえた。血は腕を伝って床に一滴だけ、落ちていった。
「…ん、気持ち悪い」
呟きながら、右手を払った。パタパタと紅が飛散する。
言葉を発しようとすると、喉の奥から熱い紅い液体の塊がこみ上げてくる。
床に吐き出すとびちゃり、と音を立てて飛び散った。
「本当に再生が早いんですね」
「うん、まあ」
「もう一度よろしいですか?」
「処理ちゃんとしてくれるなら」
「よろこんで」
だから、貴方をもう一度、
「 下さい」
カポー意識的には玉藻×鵺野。
バイオレンス玉藻と不死身鵺野せんせのおはなし。
「その目に 私だけを」
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