僕達は絶対に諦めない

突発。なんかこう…最近書いてない所為でムズムズするんで。

「終わりだ…もうダメなんだ！終焉は免れない、やっぱり誰も歴史には逆らえないんだ！」
弱々しく地面に座り込む彼、黒い雲はその言葉を肯定するように空を覆いつくしている。絶望を抱いた彼は手を地面に着いて砂を握り締めた。

「変えられる！」
白い白鴉が高らかに宣言する。
絶望にひれ伏す彼らの前に立ち上がり、前を見つめる。
「間違ってる、そんな論理は間違ってるんだ。
この世界のことに気付いたなら、もう後戻りはしない。諦めるとはどういうことなのか分かってる？終焉を受け入れても何も変わりはしない。
戦うべきだ！ハジマリを手にしたいなら、あんなものに負けちゃいけないんだ！」
白鴉の少年は視線を反らさずに、迷いのない声で人の心を揺さぶる。
暗い世界の中で、彼だけが輝いているようだった。
「約束したんだ」
一人の戦士が白鴉の隣に立つ。
「負けられないんだ」
青い少年が続く。
「歌い続けたいんだ」
詩人が続いた。
「まだ世界を全て見てない」
幼い少女も立ち上がった。
「歴史は変えられるんだ。諦めたらそこで終わりだ。諦めなければ、きっと行けるはずだ！」
少年は再度宣誓した。
黒い雲はゆっくりと後退していく。一筋、また一筋光が差し込み始める。
彼は唇を結んだ。地面に突き刺さった剣を引き抜く。右手に剣を携えながら、白鴉の隣に立った。
「行けるんだね」
「行ける。僕達は、終焉に向かってるわけじゃない。ハジマリを作るために戦うんだ！」
その一言で、白鴉は彼らを従えた。彼らはその先にある未来を見つめて、白鴉の言葉を信じることを決めた。


「僕達は負けない。きっと勝つんだ。この世界を、終わらせなんかしない！」