相方との共通お代:鍵
「…んだこりゃ」
廊下にきらりと光る何かを見つけて近寄り拾い上げてみるとそれは小さな銀色の鍵だった。
鍵にはキーホルダーも何も付いていない。そして廊下には俺以外誰もいない。誰のものかを特定することは出来ない状態だ。
窓の淵にでも置いておくかと思ったが、他の奴が持っていっちまう可能性もある。さてどうしたものかと俺は頭を掻いた。
「…なーに黄昏てんの」
ふと気の抜けた声が聞こえた。振り向くと俺の担任、銀八がこれまた気の抜けた顔でつっ立っていた。
ちょーどいい。
「いいところに来た担任。これ持っとけ」
俺は持ち主不明の取り残された銀色を担任の手のひらに落とした。
用件は他に無くなった。ほかにこいつと一緒にいる理由も無いので立ち去ろうと後ろを向くと、こつん、と音を立てて後頭部に何かが当たった。
顔を向けると、物を投げた姿勢のまま銀八が固まっていた。
「なんだ」
一言声をかけると、弾かれたように肩を揺らした。
明日に続く(笑
「…んだこりゃ」
廊下にきらりと光る何かを見つけて近寄り拾い上げてみるとそれは小さな銀色の鍵だった。
鍵にはキーホルダーも何も付いていない。そして廊下には俺以外誰もいない。誰のものかを特定することは出来ない状態だ。
窓の淵にでも置いておくかと思ったが、他の奴が持っていっちまう可能性もある。さてどうしたものかと俺は頭を掻いた。
「…なーに黄昏てんの」
ふと気の抜けた声が聞こえた。振り向くと俺の担任、銀八がこれまた気の抜けた顔でつっ立っていた。
ちょーどいい。
「いいところに来た担任。これ持っとけ」
俺は持ち主不明の取り残された銀色を担任の手のひらに落とした。
用件は他に無くなった。ほかにこいつと一緒にいる理由も無いので立ち去ろうと後ろを向くと、こつん、と音を立てて後頭部に何かが当たった。
顔を向けると、物を投げた姿勢のまま銀八が固まっていた。
「なんだ」
一言声をかけると、弾かれたように肩を揺らした。
明日に続く(笑
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