この時間は…

「まだ早いだろ、っつか早すぎ」
「えーの。偵察偵察っと」
「なんのための偵察だよ」
川沿いにそびえ立つ桜の並木道を並んで歩く。もちろん３月の初めなんかにゃ一片も花弁を見せてくれなくて、ただ茶色い木々が続いてるだけで特に面白くもなんともないのだけど。
こんなことをしている相手によりもこんなことにも付き合ってしまう自分にほとほと呆れた。相手がこいつだからというだけでわざわざ来てしまうなんて。
「まだあんまし蕾も膨らんどらんなあ」
「あと一ヵ月後だぞ咲くの。まだ先だろ」
「早いのはもう咲いとるで？そう…あれとか」
顎でしゃくられた先を見れば一本の桜の木。ただの茶色…ではなく。
その木は周りから浮いた存在になっていた。

普通の桜よりも濃い桃色の花弁はまだ散る様子を見せず、緩やかな風に吹かれて枝ごと揺れている。手を伸ばしたがこの身体じゃ高い枝には届かなくて。
「河津桜って言うんや」
俺を抱き上げてユーズが呟く。花との一気に距離を縮めた俺は咲き誇るそれではなく隣の、少し遅れている蕾に指先でそっと触れた。ぱきん、音を立ててゆっくりそれは開花する。
「…無理やり開花させて悪かったかな」
「いいや？こいつは他のと一緒に咲けて喜んどるみたいやで」
桜の木が風に囁く声を聞きながら、俺を抱くその胸にしがみ付いた。ユーズは何も言わず、俺の頭をぽんぽんと軽く撫でる。
「これ、見せたかったん」
誰もいない並木道で。
たった一株の桜を。
（俺のためだけに植えたのか）
照れざるを得ないだろうが。
「お？来た？ずっきゅんて来た？」
「来るかアホ」
「顔真っ赤なくせして強がり言」
「うるさい黙れ」
黙らせるために普段はしない俺からの―――
「えーもんもろたわ」
「うるせえよ」
一ヵ月後もまた来よう、とは言えなかった。




１日経過して再びそわそわし始める。そんな生活です。
だって明日は月曜なんだぜ？
現在ニートまがいです。自堕落すぎる。
ところでこの時間、すごくお腹減るんだけどどうしよう。
が…が、ま、ん(ﾉд`)


久しぶりのユズＭです。弐寺祭に向けてこのＣＰを（私の中で）盛り上げたい…っ　ってわけで季節ネタ。エムゼはおちびでも中学くらいでも。

あああそうだ言い忘れてた！弐寺祭出ますよ！肉英で場所をとってあるんでスペースは４４です。またソメ子と二人で出ますが前回とはサークル名が違うのでご注意を！

あ…ちょ…バトンやろうと思ったのに…もう時間が時間だよ(´д｀；)↑の小説に時間かけすぎた！
あーーお腹減ったな…誰か焼肉つれてってくれないかな…焼肉食べたいなあ焼肉
よ、余計腹が減りますね、、、やめます寝ないけどな！
バトンはまたあとで！