「ひゅっ、は、」
喉がおかしな音を立てている。どうやら穴が開いたらしい。
ボタボタとなかなかの量の紅い液体が零れていった。…ああ、これは血液か。
あとの処理が面倒臭い。
「ッ、ごほ、…」
とりあえず脳に酸素がいかないのは勘弁して欲しい。ぼんやりする。
右手で喉の穴を押さえた。血は腕を伝って床に一滴だけ、落ちていった。
「…ん、気持ち悪い」
呟きながら、右手を払った。パタパタと紅が飛散する。
言葉を発しようとすると、喉の奥から熱い紅い液体の塊がこみ上げてくる。
床に吐き出すとびちゃり、と音を立てて飛び散った。
「本当に再生が早いんですね」
「うん、まあ」
「もう一度よろしいですか?」
「処理ちゃんとしてくれるなら」
「よろこんで」
だから、貴方をもう一度、
「 下さい」
カポー意識的には玉藻×鵺野。
バイオレンス玉藻と不死身鵺野せんせのおはなし。
「その目に 私だけを」
生き てますよー。ああ眠いです…ね。
とりあえず今日は午後は時間ができたんで一通り隔離部屋を整えてみました。
海賊のほうはだいたい出来ましたけど、探偵はまだ編集しきれてません。
っていうかむしろ全部書き直したい。昔の自分が書いた小説を見ると泣けてきますね(笑
どのジャンルも初書だとゲロ甘になっちゃうこの癖、直したいです うえっ
やりたいことメモ
・鰤で白一恋さんぴ(ぁ
・ロー●ンCDネタ
・おんぶされるアカギ
・はくす
・モンハン(ぇ
でも課題が…orz
絵が…orz 自分の身体が3ツくらい欲しいですね!
ついでに一日が48時間だといいですね!
寝ます。おとなしく寝ます。おやすみなさいー
俺らしくないことくらい、分かってる。
椅子に座っているそのガキは俺に視線を向けてキョトンとした表情をしている。
言ってからしまったと思う。
「…ジャック?」
言わなければ良かった。
ウィルが手を伸ばして俺の頬を触った。
温かい人の体温に、少しだけ俺はほっとしてその手の上に俺の手を重ねた。
「…どうしたの急に」
あやすように俺を膝の上に跨ぐように座らせた。
「…別に」
ウィルは笑みを含んだ顔をしている。
ああ本当に言うんじゃなかった。もう一度そう思う。
「…珍しいね、ジャック」
「なんだよ」
こいつは今、絶対に状況を楽しんでやがる。
玩具を見つけたガキような顔をしているから分かりやすい。
観念して、俺はウィルの首に腕をまわした。
「……うるさい…さっさと答えろ、船長命令だ」
「…」
ふふ、と笑う声と、密着しているせいで振動が伝わってくる。
ウィルの手が俺の頭を撫でる。
ああ、本当に言うんじゃなかった。
「…それは、幸せすぎておかしくなっちゃいそうかもね」
「…っ」
予想していた答え。でも、俺はたった一言の
「…そうか」
この言葉が欲しくて、実際に耳元で囁いて欲しくて、
「ジャックは?」
こんな、
「…わかってるだろう」
ガキみたいなことを
「…言ってみてよ」
ウィルの耳もとで囁く。
「……幸せにできるんだろう」
ウィルの身体が揺れる。笑っているのだとすぐにわかった。
ああもう。
「幸せすぎて…どうしよっかジャック―――」
「…知るか、勝手にしてろ」
それは俺の台詞だと思ったが、言ってやらないことにした。
ウィルの顔がこっちを向いて、少しキツい体制なのにもかかわらずキスをしてくる。
ああ、言うんじゃなかった。
「じゃあ、勝手にしようかな」
ある人から貰ったネタ。
その場で思いついて、勢いだけで書きました。今は満足してる(笑
こんなふうに短編を書くのは楽しくて好きです。長編よりも手を込んで書けるからなぁ。
「もしも世界に僕ら二人しかいなかったらどうする?」
…我ながら、曖昧すぎる質問だ。
僕の質問の相手は不思議そうな顔をして僕と視線を絡ませていた。
もう一度唇を開いた。
「もしも世界に僕ら二人だけだったなら、どうする?」
「…なんだそりゃ」
「僕は」
なんでこんな質問をしたのか自分でもわからない。
「幸せ、だろうな」
「どうしてそう思う?」
見上げてくるジャックは、僕が望んだ通りに
「…君の目に映るのは僕だけだからさ」
そっと頬を両手で包んで、額を合わせた。
覗き込めば、ジャックの目にはそれを見つめている僕が大きく映っている。
それを見たら急に切なくなって、貪るように彼にくちづけた。
は、と熱い吐息が漏れて、ジャックの赤い舌が隙間から覗く。
それを塞ぐようにまた唇を奪って、開いた隙間から僕の舌を滑り込ませた。
引っ込んでいたジャックの舌に絡ませて、誘導するように絡ませる。
引っこ抜くように舐めて、吸い上げると、抱きしめていた身体がビクッと跳ねた。
「…ふ…ぁ…」
絡ませていた舌を解いて、じっくりと味わうように歯列をなぞる。
目を開くと、僕とは対照的に目元を赤く染めてぎゅっと目を閉じているジャックが目に入った。
足がガクガク震えて、今にもしゃがみこんでしまいそうだ。
いつのまにか僕の背中にまわっていた手も、服を強く握り締めている。
口と口の繋がりを解くと、混ざった唾液が糸をひいた。
明らかに快感に染まり始めた身体の熱を開放してあげるため、首筋を舌でなぞりながらコートを脱がした。
「…ウィル」
シャツに手をかけてボタンを外していると、上から声が降ってきた。
「なに?」
脱がす手は止めず、首筋を愛撫しながら僕はその言葉の先を促す。
「……悪くはない」
「え?」
それが何のことを指しているのか、一瞬わからなかった。
「…ずっとお前の目に映り続けているのも…悪くない」
「………」
少しだけ考えて、下からそっとジャックにくちづける。
いつか。
「……そうなるといい」
無理だってことくらい、分かってるけど。
小さく呟いて、僕はジャックのシャツを床に落とした。
それでも君を縛れないことくらい
ひとつ。ここは海の上で船の上でマストの上ってこと。
ふたつ。天気がすごくよくてうなじがじりじりと焼けるくらい暑いってこと。
で、みっつ。…いい年した男が二人、身体を寄せ合ってるってこと。
「…………」
「……ターナー君、俺は今とても暑い」
「それは奇遇だ。僕も暑い」
「………」
「………」
ジャックは僕から離れたいらしい。
暑いからってのもあるだろうし、大の男が二人、抱き合ってるなんて変なシーンを他の船員に見られたくないってのもあるんだろう。
もしくは、僕を
「ウィル、おい、落ちるだろ」
背中に腕を回して更に自分から抱きついてくる。
この線はナシだ。
いくら落ちそうでも嫌なら寄らないだろ?
少なくとも好意はある。
「ジャック、汗」
それが”好意”止まりか、アレな意味かは別として。
「だから暑いっつってんだろ…」
ジャックの鼻を伝う汗を舌で舐め取る。
どんな反応か見てみたかった。
目を開いてジャックの顔を覗き込む。
拒絶されるか、殴られるか、どっちかかな。
「……っ」
「え?」
予想外とはよく言ったものだ。
そんな言葉は誰が思いついたんだろう。
きっと頭は悪い奴だったんだろうな。
夏の日中の暑さだけで赤くなったわけじゃない、ジャックの顔。
拒絶どころか…
「…もしかしなくても照れてる?」
か、とまた赤くなっていくジャックの顔は、酒を煽ったとき以外見たことがない。
ちょっとレアなものを見ることが出来た。
いや、というか、
少し間を置いて、僕まで赤くなってしまう。
見られるのは情けなくて嫌で、ジャックに顔を見られる前に肩に顔を押し付けさせるように抱きしめた。
なんてことだ。
何もかも予想外。
僕よりもいくつも年上で、経験豊富で、裏切り者で、女たらしで、海賊のこの人が。
それよりも信じられないのは僕自身で、この人相手にこんなことをしてることとか、とにかく全部。
「…俺は男だぞ」
「…知ってる」
ありえない。
今まで見てきたどんなものよりもありえないと思った。
無意識に彼の腰に回していた腕が太陽に焼かれて、真夏の暑さをまた実感した。
夏は、やっと始まった。
恋の始まり(乙女ちっくー)とかどっすか。
ジャックがありえねぇーすね。わかってます…自分が一番分かってます…泣
ウイルの一人称がいまいちわかんないです。僕?俺?俺だとなんか違和感あるような無いような…