↑の続き。
もともとオリジナル要素が強いけど、余計強くなってるんでそういうのが嫌な人のために見たい人だけ続きから。
たまにはケイナも出したかったんだ
もともとオリジナル要素が強いけど、余計強くなってるんでそういうのが嫌な人のために見たい人だけ続きから。
たまにはケイナも出したかったんだ
誰も居ないゲームセンターの事務所内に一陣の風が吹き抜けた。
一瞬空間が歪むと、そこに人が現れる。
「ケイナ」
タイミング良く事務所のドアを開けたのはユーズ。名前を呼ばれたケイナは床に足を着けると顔を上げ、両手で包み込んでいたそれを相手に見せた。
「言われたとおりの場所に行ったら見つけたで。消えかけてたから保護フィルタだけは掛けてきとうけど…」
「おつかれさん、修復は俺がやるわ」
金色の光が消えそうにケイナの手のひらで揺らめいていた。そっと受け取る刹那、強く光ったがまたそれも弱くなって、小さい炎のようにゆらゆらと揺れていた。
ドアノブが回る音がして、ドアが再び開いた。入ってきたのは識で、片手にヘッドフォンとたくさんのコードをぶら下げている。頭にいつものヘッドフォンを着けているため、彼のものではないらしい。
「言われてたヘッドフォンとコード持ってきましたよ、師匠」
「識ありがとさん。そこの椅子に置いといてや」
「はい。ケイナ、見つけた?」
「なんとか。今からユーズが修復する言うとう」
識はユーズの手中にある弱々しい光へ目を向けた。
「…本当に消えちゃったんですね、ポップンワールド」
識が静かに呟いた言葉にケイナは光から目を反らした。その場の空気が一気に重くなって、3人とも口を閉ざした。
「ええんや」
沈黙を破ったのはユーズだった。
予想外の言葉に2人は顔を上げる。
「コイツがあの世界そのものなんやから。消えたらまた作り直せばええ。そうでなけりゃ、俺がこの世界を作った意味も無くなる」
盗み見たユーズの横顔は笑っていた。
「ケイナ」
「ん?」
「保護、外し」
「…わかった。識、出ようや」
「ああ」
部屋全体にユーズの気配が満ちる。その場に居るだけでピリピリと肌を突き刺し圧倒されてしまうような力に、二人はこれ以上この部屋に居るのは危険だと判断し退却することにした。
「上手くやり」
「わかっとる」
部屋のドアが閉まると同時に光が爆ぜた。正確に言えば爆ぜたのは光の周りの空間であるのだが。
ユーズが両手を翳すと光りが強くなりはじめた。この上なく集中したユーズの手の中で、光は徐々に強くなる。そして焼け付くような光が爆発音と共に部屋を満たした次の瞬間、光が治まったそこには子供がふわふわと浮かんでいた。
マフラーを首に巻きつけ青い服に身を包んだ少年は眠ったように目を閉じている。手に火傷を負ったユーズは怪我を気にすることなく、その少年を抱き寄せた。
「…MZD」
椅子の上に置かれているヘッドフォンとコードを手に取り、部屋のコンセントにコードの先を差し込む。反対側の先端をヘッドフォンに取り付けるとそれを少年の頭に装着させた。部屋のロッカーからノートパソコンを取り出すと、残りの何本かのコードをそれに差し、ヘッドフォンと繋いだ。片手で少年を支えながら、器用にユーズは音楽ファイルを呼び出しクリックする。ヘッドフォンから、流れるような音が流れ出した。
それは昔MZDが作った、星の音楽。
「目ぇ覚ましや、MZD。まだお前の音楽は終わらせさせんで」
彼の体内に音楽が流れ込む。死んだように目を閉じていた瞼が、ぴくりと震えた。
「ほら、MZD」
名前を呼ぶと、MZDはゆっくり目を開いた。焦点の合わない視線はやがて目の前のユーズを捉える。口を開いて、掠れた声で相手を呼んだ。
「ユー…ズ」
目を閉じて唇を重ねる。キスを受けたMZDは片手を上げて、ユーズの頬に触れた。それは互いが互いに一番待ち望んでいた瞬間だった。
「よく、見つけたな…」
「死ぬ気で捜したんや、当たり前やろ」
コードに囲まれた部屋の中で、ユーズの膝に頭を乗せてMZDは体力の回復を待つ。流れ込んでくる音楽はその促進剤。前髪を払ってやると金色の目が相手を見据えた。
「なあ、でも…俺」
戸惑いがちに反らされた視線を気にすることなく、ユーズは静かに微笑んだ。
「ええよ。…また一緒に、世界作ろうな」
「…っうん」
顔を見られまいと腕で隠したその下から、透明な雫が伝い落ちた。
背中を擦ってやると嗚咽を零した。
「たまにはちゃんと泣き」
小さくMZDが頷いた。
わ…っけわからん
どうしてもハッピーエンドに持って行きたくて、めっちゃオリジナル要素いれてもーた。
あとで修正いれよ。とりあえずメシ食ってきまー
一瞬空間が歪むと、そこに人が現れる。
「ケイナ」
タイミング良く事務所のドアを開けたのはユーズ。名前を呼ばれたケイナは床に足を着けると顔を上げ、両手で包み込んでいたそれを相手に見せた。
「言われたとおりの場所に行ったら見つけたで。消えかけてたから保護フィルタだけは掛けてきとうけど…」
「おつかれさん、修復は俺がやるわ」
金色の光が消えそうにケイナの手のひらで揺らめいていた。そっと受け取る刹那、強く光ったがまたそれも弱くなって、小さい炎のようにゆらゆらと揺れていた。
ドアノブが回る音がして、ドアが再び開いた。入ってきたのは識で、片手にヘッドフォンとたくさんのコードをぶら下げている。頭にいつものヘッドフォンを着けているため、彼のものではないらしい。
「言われてたヘッドフォンとコード持ってきましたよ、師匠」
「識ありがとさん。そこの椅子に置いといてや」
「はい。ケイナ、見つけた?」
「なんとか。今からユーズが修復する言うとう」
識はユーズの手中にある弱々しい光へ目を向けた。
「…本当に消えちゃったんですね、ポップンワールド」
識が静かに呟いた言葉にケイナは光から目を反らした。その場の空気が一気に重くなって、3人とも口を閉ざした。
「ええんや」
沈黙を破ったのはユーズだった。
予想外の言葉に2人は顔を上げる。
「コイツがあの世界そのものなんやから。消えたらまた作り直せばええ。そうでなけりゃ、俺がこの世界を作った意味も無くなる」
盗み見たユーズの横顔は笑っていた。
「ケイナ」
「ん?」
「保護、外し」
「…わかった。識、出ようや」
「ああ」
部屋全体にユーズの気配が満ちる。その場に居るだけでピリピリと肌を突き刺し圧倒されてしまうような力に、二人はこれ以上この部屋に居るのは危険だと判断し退却することにした。
「上手くやり」
「わかっとる」
部屋のドアが閉まると同時に光が爆ぜた。正確に言えば爆ぜたのは光の周りの空間であるのだが。
ユーズが両手を翳すと光りが強くなりはじめた。この上なく集中したユーズの手の中で、光は徐々に強くなる。そして焼け付くような光が爆発音と共に部屋を満たした次の瞬間、光が治まったそこには子供がふわふわと浮かんでいた。
マフラーを首に巻きつけ青い服に身を包んだ少年は眠ったように目を閉じている。手に火傷を負ったユーズは怪我を気にすることなく、その少年を抱き寄せた。
「…MZD」
椅子の上に置かれているヘッドフォンとコードを手に取り、部屋のコンセントにコードの先を差し込む。反対側の先端をヘッドフォンに取り付けるとそれを少年の頭に装着させた。部屋のロッカーからノートパソコンを取り出すと、残りの何本かのコードをそれに差し、ヘッドフォンと繋いだ。片手で少年を支えながら、器用にユーズは音楽ファイルを呼び出しクリックする。ヘッドフォンから、流れるような音が流れ出した。
それは昔MZDが作った、星の音楽。
「目ぇ覚ましや、MZD。まだお前の音楽は終わらせさせんで」
彼の体内に音楽が流れ込む。死んだように目を閉じていた瞼が、ぴくりと震えた。
「ほら、MZD」
名前を呼ぶと、MZDはゆっくり目を開いた。焦点の合わない視線はやがて目の前のユーズを捉える。口を開いて、掠れた声で相手を呼んだ。
「ユー…ズ」
目を閉じて唇を重ねる。キスを受けたMZDは片手を上げて、ユーズの頬に触れた。それは互いが互いに一番待ち望んでいた瞬間だった。
「よく、見つけたな…」
「死ぬ気で捜したんや、当たり前やろ」
コードに囲まれた部屋の中で、ユーズの膝に頭を乗せてMZDは体力の回復を待つ。流れ込んでくる音楽はその促進剤。前髪を払ってやると金色の目が相手を見据えた。
「なあ、でも…俺」
戸惑いがちに反らされた視線を気にすることなく、ユーズは静かに微笑んだ。
「ええよ。…また一緒に、世界作ろうな」
「…っうん」
顔を見られまいと腕で隠したその下から、透明な雫が伝い落ちた。
背中を擦ってやると嗚咽を零した。
「たまにはちゃんと泣き」
小さくMZDが頷いた。
わ…っけわからん
どうしてもハッピーエンドに持って行きたくて、めっちゃオリジナル要素いれてもーた。
あとで修正いれよ。とりあえずメシ食ってきまー
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