やーポッキーの日だって気づいたのが遅すぎて…←
実はもう日付が変わっちゃってるんだけど、大丈夫まだロンドンなら日付かわってないし!
グリニッジ標準時はまだ11日の午後5時くらいだからそれを基準時刻として考えればまだ平気だよねうん!
…ていう開き直りをしたが、「お前は日本在住だろ」と言われたらそれまでだということには都合よく気づかないことにしておきます(^p^)
っちゅーわけで続きでポッキーネタ。
ちょっとえろいユーズと神様。
…気力があれば続きもつけて後日ちゃんとUPしたいと思います。ハイ。
実はもう日付が変わっちゃってるんだけど、大丈夫まだロンドンなら日付かわってないし!
グリニッジ標準時はまだ11日の午後5時くらいだからそれを基準時刻として考えればまだ平気だよねうん!
…ていう開き直りをしたが、「お前は日本在住だろ」と言われたらそれまでだということには都合よく気づかないことにしておきます(^p^)
っちゅーわけで続きでポッキーネタ。
ちょっとえろいユーズと神様。
…気力があれば続きもつけて後日ちゃんとUPしたいと思います。ハイ。
約束を覚えてしまっていたのが失敗だった。
やっぱりどこか俺は期待、してるのだろうか。
「…珍しく空いてるのな」
物を買った際にコンビニで貰える一番小さなの袋を片手に下げて、MZDはたった今デラを終わらせて台から降りた男の近くに立った。
うんと小さく頷くユーズと、その周りには確かに人影が見当たらない。平日午後の昼下がり。おそらく未成年は学校で、成人は仕事で忙しいのだろう。
それでもこのゲームセンターでこんなに人がまばらなのは珍しい現象だが。
「仕事は?」
「いま急ぎの仕事は入ってないん」
「…そか」
スタッフロールの流れるゲームの画面を見つめて、子供はまるで目の前の男に興味などまったくないように振舞っている。それを横目で見やりながら喫煙コーナーでもないのにユーズは煙草に火をつけた。
いつもなら強引に手を出すユーズであったが、今日はそういうわけにはいかないのである。
少し意地悪かもしれないけれど、彼からやってくれなければ意味が無い。
なんでもないような顔をしているMZDの、本人は気づいているのだろうか。
すでに耳が、真っ赤であると。
「んで…なに?用があらへんなら俺、もう帰るで」
全部見透かしているけどわざと。言葉を選んで冷たくする。本当は事務所に戻る気なんてさらさらないのに。
「……ポッキィ」
ぽつり呟いてMZDがユーズにコンビニの袋を差し出した。よくできました、そんな言葉を脳内だけで声に出してそれを受け取る。
中身は甘いものが苦手なユーズを考慮してのことなのだろう、ビターチョコ味のポッキー。
「ちゃんと約束覚えてたんやな…」
小さく笑った相手を、もはや直視することさえ出来ないほど恥らっているらしく。MZDは90度顔をそらしてゲーム画面を見つめているフリをしていた。
「…もういいだろ。ちゃんと買ってきたんだからこれでチャラにしろよ」
実は。
先日デラで負けたMZDのバツゲームだったりする。
ぱきき、と音を立てて箱は開かれた。
「俺はてっきり、おねだりやと」
「んなわけっ…」
反論の勢いで正面を振り向いたMZDはその直後、相手の口元に目を奪われていた。
薄く開かれた唇の間にチョコレートでコーティングされている菓子が一本、存在を主張していたから。
意図に気づかなければよかったのに、気づいてしまった。
腕を掴まれて、瞬間、頬が真っ赤に染め上がる。
「っや」
顔をもう一度反らそうとしてもユーズの手がそれを許してくれなくて。
「えむぜ」
なだめるような低い声で諌められて。
「好きやろ?…これ」
人差し指を自分に向かって指すユーズはどちらの意味であったのだろうか。
好きだろうと聞いているのは菓子か、それとも。
「せやから…やってくれるな?」
首は縦に振ることしか、もとより許されていないのだと。
背の低いMZDを台に乗せ、ユーズは顔を近づけた。それでも身長が足りないから精一杯に背伸びをして。
かしり、と。
噛んだ振動がユーズにもしっかりと伝わった。
「ん…」
戸惑いがちにそれでも確実に。チョコレートの部分が減っていきそのたびお互いの顔が近づいていく。
接触まであと1cmといったところでMZDの動きが一瞬止まった。
迷う仕草をわずかに見せて、うつむいて。
瞼を落としてから、決心したのか。
さくっと音をさせて。
相手の薄い唇に子供のそれは吸い寄せられた。
「は…」
ビスケットの部分だけを銜えていたユーズに対して、反対側を食べていたMZDの口は中も外もビターとはいえ甘ったるくて。
「ん、ッ…ふ…」
その甘い味を堪能しつくそうとユーズは深く深く唇を重ねた。
舌が入りこんできたことに、反射的に幼い身体が跳ねた。その舌がまるで快感を引き出そうとするかのように口内を隅々まで味わってゆくものだから、背伸びしているMZDの足が辛そうに震えている。
へたりこんでしまいそうな腰を大人の手が強引に支えた。つまりはどんなに辛くても座らせてもらえないということで。
「っは……ゃ、だ…」
息継ぎの合間に嫌がっても強引さは増すばかりで。
角度が変えられるたびに、眼鏡が困ったようにかしゃり、鳴いた。
「ん、んん…」
チョコの味なんてなくなるほどぐちゃぐちゃに唾液の交換をしてから、ユーズは満足したのかやっと唇の繋がりを解いた。
酸欠でぼんやりしているMZDなんかは、本人が気づいていないだけで酷い有様だったりする。
どちらのものかも分からない唾液が口の端から零れていて、散々弄ばれた眼鏡はずれるどころか鼻梁から今にも落ちそうになっていて。
なにより瞳は焦点がまったく合っていないほど。
ユーズのキスがよほどよかったらしく、身も心も蕩けきっていると言っても過言ではないようだ。
「満足できたみたいやな?」
自分と相手の伝った唾液を服の袖で拭い、ユーズは勝気な笑みを浮かべた。
今にも倒れこんでしまいそうなMZDを胸に抱きとめながら、デラの台に乗せてあった菓子の箱を見やる。
たった一本しか食べてもらえてない菓子は、小分けにされている袋から食べられるのを今か今かと待っているようで。
もちろん食べてやるさ、ただしここじゃなくて自宅でなと心の中で呟いた。
どんな食べ方になるのかは…ユーズ次第というわけで。
「エムゼ、俺の家行くで」
耳に届いているかどうかは確認する必要も無い。
「俺も菓子もまだまだ満足できてへんしな」
この小さな神様が自分の元に来てくれたということはつまり、そういうコトをする許可が出ているのと同じなのだから。
菓子の箱をもう一度コンビニの袋に入れてから手に提げて、そのままユーズは足と背中へ腕を差し込んでMZDを抱き上げた。
「邪魔したな」
トントン、小さくデラの台を指先で叩けば呼応するように画面がロゴを映し出した。
小さく笑んでからユーズの靴が強く床を踏みしめ、一歩前へ歩み出した。
次の瞬間、デラの台へ着地するはずだったユーズの足は、というより彼本人はそこにいなくて。
ただ、数台置いてあったデラの台がなぜかすべてタイトル画面に揃って音楽を奏でていた。
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